60年に一度の本開帳
私の住んでいる沢田地区には、日本三大寝釈迦霊場の
一つといわれる沢田涅槃堂があります。
地区では、釈迦の命日にあたる2月15日に毎年供養の
ためのお祭りがあり参拝者、河津桜見物の観光客で賑わっています。
今年は60年に一度の本開帳が区民総出で盛大に催されます。
沢田涅槃堂
涅槃像群は、紀元前4世紀の2月15日に釈迦が、故郷に近い
クシナーラという場所の沙羅双樹の木のもとで、80歳の生涯を
とじた時の様子を表現したのものといわれています。
涅槃像は一木造・像高2m58cmの地方作で重量感の漆箔像
です。脇仏の阿弥陀如来像、後に立つ阿弥陀如来三尊像は
釈迦をお迎えに来たお姿を写しだしています。
涅槃像
両側には22体の像が配され、悲しみに沈む人々の姿を写し
だしています。
悲しみに沈む人々の像(向って左側)
悲しみに沈む人々の像(向って右側)
本開帳は仏事から始まり、上原仏教美術館学芸員による
記念講演「河津の涅槃堂の仏像」、歌謡サークルの余興、
また、昔、災害や流行病があった時に、老若男女がここに
集り祈願した百万遍念仏が地区婦人連を中心に再現され
東日本大震災の鎮魂と復興、参拝者の無病息災を祈ります。
区民総出で、参拝者、観光客の皆様を接待し、御札、甘酒、
おにぎり、お団子がふるまわれます。
今年の河津桜開花は、厳しい寒さのため大分遅れていますが
この頃には、見頃となってくるでしょう。
是非、お出掛けの上お立ち寄り下さい。
関連記事